■ 4月2日 中央線・有楽町線 沿線DAN歩 第4回 武蔵小金井
まだかまだかと待ちに待った桜が、昨年に比べ9日ほど遅く満開を迎えた。 雨が降り、雨が上がって、季節の扉が開いていく。「待ちわびる」の一言が桜ほど似合う花はない。今朝の「天声人語」に“日本列島が横にではなく、縦方向に長いのは悪くないと、桜の季節が巡ると思う。 桜前線の歩みは、時速にすると約2kmの計算になるという。 春風を抜きつつ、抜かれつつ、2ヶ月近くかけて最北の地に辿り着く”とあった。 桜前線はゆっくり北上を続けながら各地区で花前線の主役を演じ、日本中の人々に感動と喜びを与えてくれる。  前書きが長くなってしまったが、今日は絶好の花見日和にめぐまれた。 駅間を通る小金井街道を清瀬方向に向かって10分程度歩くと玉川上水にかかる小金井橋に着く。 現在の橋は昭和5年に建造されたもので、今新しい橋が建造中だそうです。 ここから玉川上水沿いには山桜が植えられ、江戸から明治にかけて桜の名所として多くの人々目を楽しませてくれたと所で、北斎や広重など多く絵師が浮世絵を描いている。 湯浅氏から6点ほどの浮世絵を紹介され、当時の様子を湯浅氏独特のユーモアを交え話され、大変面白かった。 玉川上水は江戸の人々の飲み水として開削され、水道が整備されるまで人々の飲用水としての役割をはたしていた。 又途中で要所、要所で用水としても活用され江戸近郊の農業の育成に欠かせない役割を果たしていた。小金井公園は約80haの広大な敷地を持ち、園内には、ヤマザクラを始め、ソメイヨシノ、カスミザクラ、サトザクラなど約50種、約1700本もの桜が植えられている。なかでも桜の園では3月下旬から4月下旬まで、長い間桜を楽しむことができる。 園内にはすでに大勢の人々が満開に咲き誇る桜の木の下で輪になって桜の鑑賞しながら食事を楽しんでいた。 われわれは桜の木の下を抜け江戸東京たてもの館に入った。 ここには江戸時代前期から戦後までの文化的価値の高い建造物を復元・展示して、それぞれの時代の生活や商いの諸様子を見学できた。特に高橋是清邸は総栂普請の純日本建築で、 昭和27年に建てられた三井財閥の11代当主・三井八郎右衛門邸と共に質素な感じもするが、美的センスの良さが伺える素晴らしい作品だといえる。 その後、公園に戻り桜の木の下で昼食を摂った。 昼食後、新しくできたDANの歌を北原さんが紹介し、みんなで歌を合唱した。 そのあと、二組に分かれ5回戦のジャンケンポン、負け組がチョウチョ、チョウチョと歌いながら木の周りを列なして駆けだすと、周りの人たちがこの年寄り達は何をしているのかといった顔をして、笑いながらわれわれの様子を眺めていた。 久しぶりに童心帰ったように気分でした。 
公園で散会。 楽しい一日でした。