■ 4月6日(水) マイDAN歩第2回『神田川の桜並木』 案内:北原さん
絶好の花見日和となった。 北原さんから本日の行程の説明を受け、まずは鳩山邸の見学に向う。 日本の近代政治と教育界に多大な功績を残した鳩山家の建物だけに流石に立派で豪壮な西洋建築に驚かされた。 鳩山一郎は此処で自由党創設の草案を練り、又日ソ国交復活の構想を練ったのだろう。 鳩山邸を後にして神田川に戻る。
ご存知神田川は井の頭池に源を発し、東に流れ両国橋脇で隅田川に流れ込む、全長24.6km。 江戸の水道として利用されていた。 江戸川橋の袂から江戸川公園が始まる。 護岸沿いに植えられた染井吉野が大きく枝を伸ばし桜のトンネルを造り、また川底にむけ枝を伸ばした様は何ともいえない美しさがあり、見る人の目を楽しませてくれる。 満開の桜を眺めながら神田川沿いにしばらく歩くと椿山荘の裏門に着いた。 そこから椿山荘の庭園内に入る。 都内でも有数の名庭園といわれるだけに、内部は手入れが行き届き、見事な景観を見せていた。 散策していく個所箇所に愛らしい姿に作られた七福神が配置されていて、親しいみを覚えた。 此処を出るとすぐそばに関口芭蕉庵がある。 松尾芭蕉が神田川上水の改修工事の現場監督としてここに4年ものあいだ居住していたと説明書にあった。 俳聖といわれた芭蕉がと意外な事実を知り、妙な取り合わせと感じた。 此処で神田川としばらくお別れをし、早稲田大学へ向う。丁度武者小路実篤と赤絵磁器の展示があった。南瓜や薔薇など身近な野菜や花を好んで描いた実篤の絵には彼の人柄がにじみ出て、見る人に安心感と親しみを感じさせてくれる。 又赤絵の磁器には驚かされた。どれも明の時代の中期から末期にかけての作品で白磁の上に赤・黄・緑の上絵具で文様を描き、低温で焼き付ける5彩陶器でどれも素晴らしいものばかりで、いいものを見せて貰った。 この後早稲田大学の正門に建つ大隈重信立像の前で北原さんから色々と彼に纏わる逸話を聞き、再度神田川に戻り、江戸時代の細川越中守の下屋敷であった新江戸川公園を見学し、映画「神田川」の撮影で使われ、小説や歌などにも登場してくる「面影橋」を渡り、その袂も「山吹の里」の碑前で有名な逸話の説明を聞き、清水家の下屋敷であった甘泉公園を見学し高田馬塲駅で、解散となった。 本日は天気にの恵まれ、満開に咲き乱れる見事な桜並木を満喫でき、又いくつもの素晴らしい庭園・邸宅を見学でき、本当に至福のひと時をすごすことが出来大満足の一日でした。 北原さん本当に有難うございました。 記 金光