■ 10月12日(水) 第12回 田園都市線・半蔵門線 沿線DAN歩 青山一丁目〜九段下 案内:金光さん
秋晴れの爽やかな天候にめぐまれた。 高橋是清記念公園は、カナダ大使館隣の緑に囲まれた一角にあり、この地あった邸宅は昭和11年の226事件後東京都に寄贈され現在は「江戸と東京たてもの館」へ移築され、一般に公開されている。 公園を後にして安田ビルを右折して薬研坂を下り、円通坂に面した円通寺に着く。 この寺は鐘を撞いて赤坂一帯の住民に時刻を知らせていた。 寺の梵鐘は「十二支の鐘」と呼ばれ、地域に親しまれていた。 寺を出て、可也急な三分坂を下る途中に雷電為江門が眠る報士寺がある。 雷電の墓をお参りして、急坂を下り、赤坂Bizビルを左折して一ツ杉通りを進み赤坂の草分け的存在である赤坂不動尊がある。 不動尊をお参りして、246の歩道橋を渡り豊川稲荷に入る、ここには大岡越前御廟をはじめ子宝観音、弁財天、七福神、宇賀神王、叶稲荷、融通稲荷等々様々な神様が祭られている。 融通稲荷の御札を一年間財布に入れておくとご利益があるとのことで、早速皆さん方がお札を財布に入れていた。誰がホントにご利益に預かれるか一年後が楽しみですね。 大岡越前守が勧請した豊川稲荷をで、246沿いに赤坂見附の交差点を平河町方面に渡り、坂を登りきるとプリンスホテルの角に赤坂見附門跡がある。 江戸時代には大山に参拝する大山道の重要な地点でもあったが、明治時代に撤去され今はほとんど原型を留めていない。 赤坂見附交差点を再度駅方面にわたりAIUビル脇のちょっとした広場で湯浅さんから浮世絵で江戸時代のこの辺の説明を聞く。 人の関心を引きつける軽妙な話術で腹の空くのも忘れ説明に引き込まれた。午後は山王日枝神社まえで浮世絵の話を聞き、神社に向った。 正面の男坂は、今は126段の階段になっており、足の弱い人用に脇にエスカレーターが取り付けられている。 神社は江戸城から見て裏鬼門に位置し、 家康は此処を江戸城の鎮守とした。 また、山王祭は江戸三大祭(神田祭、深川祭)の一つとして江戸庶民から親しまれていた。 神社の裏門から永田町方面に向かい、警視庁機動隊に厳重に守られている総理大臣官邸横の山王坂を下ると国会議事堂前の交差点に出る。 交差点を亘り茱実坂を下り、衆議院が管理する国会前庭に入る。 この庭園は洋式庭園の北地区と和洋庭園の南地区に別れ、北地区には加藤清正の屋敷、井伊直弼の上屋敷があった。 手入れの行き届いたなかなか雰囲気の良い庭園だ。さらに九段方面に進みさくらの名所千鳥が淵公園を抜け、九段坂通を右折し北の丸公園入り口にある田安門を見学後、九段坂駅で解散した。皆様ご苦労様でした。金光 記