■ 3月26日 中央線有楽町線 沿線DAN歩 第3回 吉祥寺駅〜武蔵境 案内:中澤始さん
中澤さんから本日のガイダンスを受け、吉祥寺駅を出発した。どんよりとした雲が垂れ込める中、井之頭公園に向かった。 平日の朝でもあり、人もあまりおらず閑散とした公園内にはところどころに梅が遅咲きの花をさかせていて、寒々として中に色を添えて我々の目を楽ませてくれていた。 小さな築山がありそこに「御殿山遺跡」と書かれた標識が立っていた。4千年前にここに竪穴式の集落があったと書かれていた。 井之頭公園内の御殿山の玉川上水近くの雑木林の中に目立たない塚の上に記念碑ある。大正時代、当時は水流が多く「人喰い川」といわれた玉川上水に落ちた生徒を助けようとして殉職した松本訓導の行為を記念して建てられた松本訓導の碑である。 中澤氏から概要を聞き、玉川上水沿いの「風の散歩道」を歩き山本有三記念館へ向かった。 山本有三がここに昭和11年から昭和21年まで家族と住んでいたそうで、建物は大正末期の洋風建築で、風格のある落ち着いた外観を見せている。 中に入ると、重厚な作りの暖炉や階段などがそのまま保存されていて、当時の雰囲気を体感できた。 館内には直筆原稿や山本有三の活動や業績に関する展示もあり、執筆活動の足跡を知ることが出来た。 風の散歩道に戻り暫く歩くと道路わきに変わった形をした岩が目に入った。 ここは太宰治が昭和23年(1948)に山崎富栄と玉川上水で入水心中した場所で、遺族への配慮から、詳しい説明を避け、「玉鹿石」は太宰治を偲ぶ無名碑としてここに置かれているそうだ。 さらに風の散歩道を歩き陸橋を亘って中央線沿線沿った道を暫く歩くとまた古めかしい歩道橋に辿り着いた。 脇に立つ標識に「太宰治ゆかりの地」とあり、陸橋を降りる若き頃の着物姿の写真が載っていた。 昼食後、禅林寺通りを歩き禅林寺、八幡大神社を訪ねる。 寺内にある森林太郎(森鴎外)の墓、太宰治の墓、三鷹事件遭難者慰霊碑をお参りし、神社で三鷹、下連石町の由来の説明を聞き次の井口院へ向かった。 院内には処せましと印象的な仏像が置かれており、その中でも圧巻だったのが大不動像で、思わず見上げるほどの大きさで、像の下には大師堂があり、弘法大師が安置されていた。 その後大鷲神社、杵築大社、観音寺と回り武蔵境駅で解散となった。中澤さん有難うございます
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