■ 11月28日(水)京王線・三田線沿線DAN歩第15回(最終回) 蓮根〜西高島平 案内:北原正史
遂に京王線・三田線DAN歩の最終回。 第1の訪問先である植村冒険館に向う。此処には国民栄誉賞を受賞した世界的冒険家植村直巳の冒険記録が展示されている。 彼の撮影した北極横断の実録映画を鑑賞した。 −30℃以上の激寒のなかよくも12,000kmもの長距離を犬ソリで単独走行下ものだとただただ感心するばかりである。 此処を出て赤塚公園通りを暫く歩き、高島平警察所の交差点を亘ると目の間に黄葉したイチョウの大木が聳え立ち、木の下には黄色い落ち葉のじゅうたんが広がり、光をあびて辺り一面が黄金色に輝いて見えた。 この辺りは高島平団地の敷地内で、交差点から高島平駅方面に伸びる街道にはけやき並木が素晴らしい景観を見せていて、板橋十景の一つになっている。  この一帯は天保12年(1841年)に高島秋帆が鉄砲や大砲を使って兵を訓練した事が有名で高島平とよぶようになったそうである。食後、赤塚諏訪神社を訪ねる。 寺門の前の左右に夫婦イチョウの木が植えてあった。道路はさんだ隣にある竹の子公園は、青々とまっすぐ伸びる竹の林が広がり寒風にそよぐ葉がかすれあいかさかさとか乾いた音が心地よく響いていた。 諏訪神社は新大宮バイパスで分断され、元参道の一の鳥居跡の場所に怪談「乳房榎」のモデルになったといわれる「こぶケヤキ」がる。 見事にまん丸な大きなこぶが二つ、ぼぼーんとケヤキの根元についている。傍らの説明板には「『乳ノ木様』と呼ばれていたと書かれているが、まさにその名にふさわしい姿形をしている。グラマーなモデルさんというよりは、おっぱいのたっぷりと出る乳母の胸みたいな感じだ。 この「こぶけやき」の前で北原さんが真剣な表情をして「乳房榎」の落語を演じ、大変面白かった。 高島秋帆が砲術訓練時の本陣として使った松月院を訪ねる。 松月院の脇に怪談「乳房榎」の記念碑が立っている。 そこで北原さんが怪談の続きを語り拍手喝采を浴びた。 その後、乗蓮寺の大仏を訪ねる。 日本で三番目大きい大仏さんだそうである。 乗蓮寺に埋葬された植村直巳の墓をお参りして、赤塚植物園により、東京の名湧水57選に選ばれたといわれる「不動の滝」を見る。 この後、赤塚城跡を訪ねる。 説明板によると「赤塚城の城主千葉自胤は下総の国の名族でしたが、古河公方足利成氏も介入した一族の争いに敗れ、太田道潅を頼って武蔵に入り赤塚城の城主となりました。その後は武蔵千葉氏として後北条氏に属し、小田原落城とともに廃城となりました。」とあった。 赤塚溜池公園の池は外堀の一部だったそうです。後ろの小山の頂上部分が赤塚城の本丸跡だそうです。
此処で解散。本日は終日、温度が上がらす底冷えのする日でした。最後のご案内を細かに解説していただき北原さん本当にご苦労様でした。 有難うございました。記 金光