■ □3月23日 東急4沿線DAN歩 第3回石川台駅〜久我原駅 案内:中澤始氏
今日はDANの会の東急4沿線を歩く会の3回目、池上線の石川台駅〜久が原駅間を約6k歩いた。私も初めて訪れたが、案内された中澤さんも馴染みがない地域だったそうだが、良く調べられていた。
私のイメージは住宅街、確かにその通りだったが、結構由緒のある神社や寺(本門寺に近いこともあってか、全て日蓮宗)も多数あり、これらを巡ることとなった。また、住宅街の街路が碁盤状に本当に真っ直ぐで、2km以上先まで真っ直ぐに見通せる所もあったりして印象的だった。近くを今は真っ直ぐな流水路に改修された呑川が流れ、一帯の地下には縄文時代の貝塚が広く埋まっているという。呑川沿いには柳も目立った。雪が谷大塚の当たりでは小さな古墳もあった。鵜木大塚古墳と呼ばれ、一部が稲荷神社になっていた。久が原の一角に広大な敷地を持つ野村證券の研修施設があり、その中にとり残されたように「出世観音」なるお堂があった。何でも明治時代、築地の料亭「新喜楽」の伊藤某という女将がこの地に開いた料理屋の中にあったものという。一帯は戦災で焼け、土地は野村が手に入れたが、お堂は残されたという。「出世」と名が付いたのは、女将の上客に時の総理大臣がいたからだからとも春を感じさせる家々の花壇やモクレンなどの花木も綺麗だったが、それに重ねて歴史の厚みも感じさせられた一日だった。(栗山)