■ 6月1日(水) マイDAN歩 第4回 『住みたい街吉祥寺周辺』 案内:湯浅さん
久我山駅に集合、湯浅氏より街の説明を受け、出発する。 商店街を歩き岩崎橋を渡り左折して玉川上水に入る。 かつては江戸市中へ飲料水を供給していた上水であり、江戸の六上水の一つである。羽村から大木戸までの約43キロメートルはすべて露天掘りであった。羽村から四谷大木戸までの本線は武蔵野台地の尾根筋を選んで引かれている。 その溝渠の両岸にはスギ、マツが植えられ、更に下方にはシデ、エゴノキなどが鬱蒼と茂り、色濃く武蔵野面影を残している。 新緑の香りを楽しみながら快調に歩く。頬をなでる風が気持ちいい。時折鳥のなき声が聞こえ、いま都会の中を歩いていることを忘れさせてくれる。 井の頭恩賜公園に、松本訓導の記念碑が塚の上にあった。 大正時代、当時は水流が多く「人喰い川」といわれた玉川上水に落ちた生徒を助けようとして殉職した彼の行為を記念して建てられた碑である。 井の頭恩賜公園は皇室の御料地となっていた御殿山や井の頭池周辺が大正2年(1913)東京市に下賜され、大正6年日本初の郊外公園として一般公開された。池の周辺に広がる雑木林は昔の武蔵野の面影を残し、高木のみで約11,000本の樹木があるそうだ。 江戸時代に住民の飲料水を確保するために造られた神田川の水源からは今も清冷な水がこんこんと沸き出でていた。 池の西端に祭られている弁財天を礼拝し、西端の台地を登り雑木林を抜けて、自然公園に向う。 此処で湯浅氏から浮世絵の説明があり、軽妙洒脱な語り口で興味深く聞いた。 その後、童謡で有名な野口雨情碑の前で岩室さんのオカリナ演奏を拝聴。 朗々と響き渡るオカナの音色に聞き惚れた。 公園では像の花子が幸いに外にいて、我々にダンスを披露してくれた。 日ごろ殺伐とした都会に住む我々にとって、緑豊かな静寂な雰囲気を存分に堪能できた一日でした。 湯浅さん本当に有難うございました。
記 金光 |