■ 4月21日(土)歴史散歩第16回『川・用水・街道から見た世田谷(等々力・野毛)』 講師:笹倉信行さん
天候:曇り。会場:玉川区民会館
映像による講座は、タイトル通り、各視点からどのように変化したかを詳しく講義、見たいと思うポイントでは動画に変わりとてもわかりやすい内容でした。 江戸時代、増加する人口対策での飲み水確保の為に造成した神田上水などは水源地から流れる水路を、また物流としての運河造成のためにどう埋め立てしていったかなども説明ありました。そして普段考えていなかった東京の地層がどのようになっているかなども説明あり、参加された皆さんが驚き感動して拍手喝さいでした。 午後は、歩いての講座。平安時代末開創と言われる古刹「満願寺」を訪れ等々力渓谷へ。ゴルフ橋から10m眼下の等々力渓谷を見ると素晴らしい景観が広がり驚きました。東京23区内に、こんな渓谷があるのですね。階段を下りるとすぐに見える黒い地層が数百万年前の「上総層群」だそうです。谷沢川沿いに歩き横穴古墳を見て、東京の地層がよく見える所へ。一番下の黒い層が十二万年前にできた東京層は水を通さない粘土層、その上の小石が混じる七万年前の武蔵野礫層の間から水が流れだすそうです。その上がローム層など地層を勉強した後、不動の滝でもう一度地層を確認して、不動尊等をまわり庭園のあと六郷用水へ。その前の道が筏道。その後、東京都指定天然記念物、樹齢600年以上のカヤの木が見事な善養密寺をまわり五世紀前半にできた野毛大塚古墳へ。円墳かと思ったがここは帆立式の前方古墳で周囲には円筒埴輪がめぐらされており、箱式石棺や甲冑、刀剣などの武具、、鉄製鎌、鋤など出土しているのを見るとこの古墳が南武蔵の有力な首長墓を示しているそうです。 大変勉強になりとても有意義な楽しい一日でした。 笹倉さん、ありがとうございました。 |