■ 11月27日 中央線・有楽町線 沿線DAN歩 第15回(最終回) 案内:金光秀尚さん
今回が中央線・有楽町線沿線DAN歩の最終となります。 天候は薄曇り、やや平年より高めの温度となり、ウォーキングには持ってこいの日和となった。 八王子市は東京都の多摩地区南部に位置し三方を丘陵地に囲まれた緑豊かな街である。 八王子市の原型は徳川家康の命を受け、武田信玄の家来であった大久保長安が作り上げたものであり、市のいたるたるところに長安に関係する遺跡が点在している。 本日は長安に関連する遺跡を中心にご案内することにした。
簡単に八王子の由来、歴史的背景を説明してから、最初の訪問先である高林寺に向かった。 大久保長安が上杉謙信から貰い受けたといわれる灯篭があったが、頭の部分を残して居るだけで灯篭の型をなしていなかった。 又、八王子市で二番目に古い板庇が保存されていた。 八幡八雲神社は「武蔵七党」の横山党の本拠地でもあった。 現在は八王子市の東の鎮守とされている。 この後、甲州街道にでる。 横山町、八日町、八幡町と続く商店会が街道沿いに連なってある。 このあたり一帯は江戸時代の宿場町で八王子15宿と呼ばれ、大変賑わいを見せていたところである。 当時を忍ばせるものは既になく跡地を知らせる記念碑が建っているだけであった。 郷土資料館では第二次世界大戦時に米軍による空爆を受け市の大半を消失、死者450名を出した惨状の記録を拝見し戦争の残虐さを痛感し、決して戦争はしてはならないとの念を強くした。 又八王子といえば千人同心で、万が一将軍が甲府へ避難するような事態が生じた場合に将軍を護衛する意味合いでこの地に兵屯された家臣団である。 その役割、組織等々について分かりやすく説明がされていてよく理解できた。 また、大久保長安の街づくりについても丁寧な解説があり、長安と八王子とは深い関係があることが良く理解できた。 この後、昼食を摂り、大久保長安が駿河の浅間神社を分社して現在の地にたかさ二丈周囲六十間の塚を築いて頂上に勧請したといわれる浅間神社を訪ねる。 地表一面落葉で敷きしめられた道を進み神社に入るとそこは黄葉した落葉で敷占められ、光に反射して一面黄金色に輝き、周りの紅葉した木々と見事なコントラストをなしていた。 ここで記念撮影し、北原氏作詞作曲のDANの歌を合唱し、武田信玄の第4女松姫を開祖とする信松院を訪ねる。 武田家滅亡ご長安が草庵を開いてあげたと言われている。 ここから少し甲州街道方面に戻り、大久保長安の館跡である産千代稲荷を訪ねた。 殺風景な小さな稲荷で鬼門除けの守護神として創建されたそうで、境内に大久保長安館跡の碑が建っていた。 この後、千人同心屋敷跡は向かった。 甲州街道と神馬街道の分かれ目、追分町交差点の所に千人同心屋敷跡の碑と説明書きがあり、同心の成り立ちや役割、組織等々の細かな説明が書かれていた。 このあたり一帯に同心の屋敷が立ち並んで居たらしい。 追分交差点から甲州街道沿いには大正天皇が御崩御された時に植えられたイチョウが高尾駅まで約4キロメトルも続き素晴らしいイチョウ並木を形成している。 追分町交差点の歩道橋の上から眺めた甲州街道の黄葉したイチョウ並木は素晴らしかった。 イチョウ並木は八王子の一大名所になっており、毎年11月15日から一週間イチョウ祭りが開催され大勢の人が訪れるそうである。今日の目的でもあった黄葉するイチョウ並木を満喫でき参加した甲斐があった。 この後、西八王子駅で解散した。 皆様ご労様でした。 つたない説明にもかかわらず熱心に拝聴していただき有難うございました。記 金光 秀尚 |