■ 7月5日 五郎さんとDAN歩 『半夏生』 案内:小林五郎さん
北鎌倉の駅を出発、道路を挟んだ向側の円覚寺の駐車場で米長さんの指導で朝の体操をし、体を解してから、スタートした。 駐車場の脇の狭い道に入る。両脇に立ち並ぶ家々はどれも高級住宅で造りが大きいのには驚いた。木岐が生い茂り、狭められた階段を登り切る。 振返って下を眺めると北鎌倉の緑豊かな深い森が眼前に広がっていた。 鎌倉中央公園の梶原口に着く。 じめじめとした木々に覆われた狭い階段を下り、更に小道を進む、時折鶯の鳴き声が耳に入る。 雨にぬれて緑鮮やかに輝く葉が強い風に煽られたざわざわと音を立て、まるで登山気分になる。 澄んだ空気が胸にしみ、矢張り森を歩くのは楽しい。 水田方面を目指す。 昔木綿畑だった所の脇を通ると「地元の深沢小の生徒が復活し、此処で木綿を育っています」と書かれた標識が立っていた。 生きた教材としても自然の森が活用されている。 大変いいことですね。 標識に「野外生活体験広場」と書かれていた。 公園内に生息する動植物の絵が掲げられている標識の前で五郎さんから色々と説明を受けた。 結構珍しい生き物等が生息している事が判り、大変ためになった。 疎林広場方面に向う。 周りはシーンとして、われわれの草を分けて進む葉音だけが耳に入る。 時折小鳥や鶯の鳴き声が響き渡るだけだ。 疎林公園を抜けて芝生公園に入る。 此処は中央公園の清水塚口に当たる。 瀟洒な休憩小屋が立っておりそこで昼食となった。昼食後、奇麗に整備されていたハンゲショウが白い葉を見せ群生されているところで全員で写真撮影をした。 ハンゲショウは葉の下半分が白色なので半化粧の意であるともいわれる。別名カタシログサ(片白草)ともいうが、これも同じ理由による。 此処から、別ルートを取って、又、「野外生活体験広場」に戻り、水田ルートを進み、山崎・台峰緑地内に入る。 畦道を暫く歩き、歩道に出る。 川沿いの歩道を暫く歩くと洒落た門が出てきた。 有名な魯山人が陶芸をした館跡地だそうだ。 門柱に『共中山房』とあるだけで、竹塀で囲まれた敷地内には既に家屋はなく、当時の面影は既に残っていなかった。
ここからさらに草木の鬱蒼と茂る小道に入り暫く進み左折し篠竹の生い茂るトンネルに入る。 眼前に湖面にはすの葉が生い茂る池が現れた。 更に小道を進むと右側に群生する野性のハンゲショウの白い葉が目撃できた。 更に進み北鎌倉駅前に出ていた。
 本日は全く新しい鎌倉の顔を体験でき、大変面白かった。 幸いにも雨にあわず、深い森の中の小道を歩き回り、久しぶりに山野綺麗な空気が吸え、大満足の一日でした。五郎さん有難う。記 金光